仏教の開祖、お釈迦様の言行録として世界的に有名なダンマパダ(法句経)の中に、布施をすることの重要性が次のように説かれている。
「善い人々は僅(わず)かであっても、正しく、わかち与えるならば、多くの人々に勝つ。
ただ物をくれてやることが勝つのではない。
たとい、僅(わず)かなものであっても、信仰心をもって与えるならば、この人は来世において安楽となる。
分かち与えることと戦闘とは相等しいと人々は言う。
これらの美徳は悪人には存在しない。
人々にわかち与える時は、戦闘の時のごとくである。
その原因をまとめて言うならば(いずれも他と)等しいであろう。
執着する心がなくて施しを与える人は、幾百の障害に打ち勝って、敵である物惜しみを圧倒して勇士よりもさらに勇士であると、われは語る。
福徳の果報が熟するのは楽しい。 希望する事が成就する。
そうしてその人は速やかに最高のやすらぎ、覆いの解きほぐされた(解脱)の状態におもむく。
福徳を積んだ人に対しては、悪魔の身をとった神々も、他から害をなすことも、障りをなすこともできないであろう。」
書籍「ブッダの真理のことば 感興のことば 中村元訳 岩波文庫」269ページ~270ページ引用。
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また、舎利礼門というお経の中に
万徳円満、釈迦如来という文言が出てくるが、
仏様、お釈迦様は、万(よろず)の徳が全て備わっている存在といわれている。
仏教の教え、おしゃかさまの教えの中に、田んぼや畑(はたけ)に種子(しゅし)を撒(ま)くと実が成り、収穫があるように、仏,僧,父母,貧窮者などに布施をすると,未来に功徳が得られ、その布施する対象、いわゆる、福田という事を教えている。
書籍「国訳一切経 印度撰述部 経集部 第十四巻 大東出版社」参照。
書籍「国訳一切経 印度撰述部 経集部 第十四巻 大東出版社」
ふくでん【福田】 とは仏教用語であり、福徳を生み出す田地の意味である。
書籍「国訳一切経 印度撰述部 阿含部 八巻 大東出版社」