昔、かつてのシナ、中国は偉大なる仏教者を多く輩出した。
例えば、シナの天台大師智顗(てんだいだいしちぎ)(西暦538年~西暦598年)が著した瞑想、座禅のテキスト『摩訶止観』という古典的名著がある。
このテキストは後世の仏教者たちに多大な影響を与えた。
また、シナの玄奘三蔵(西暦602年~西暦664年)はシナに生まれ、シナからインドに渡り、インドから大量の仏典を持ち帰り、そのインドから中国に招来された大量の仏典を自国語に翻訳した。
そのシナから輩出した玄奘三蔵の業績は後世の日本の仏教者、一般の民衆に至るまで、また、世界の仏教者にも計り知れないほどの利益をもたらした。
その偉大なる仏典翻訳者、玄奘三蔵はシナから輩出した。
また、シナに生まれた鑑真(がんじん)(西暦688年~西暦763年)という僧侶は、日本に渡り、日本に初めて仏教の戒律を伝える為、自身が高齢にもかかわらず、何度も何度もシナから日本への航海に果敢に挑戦するも何度も失敗し、あまりにもの渡航の困難さ、渡航の失敗続きに、遂に鑑真は失明するという程の悲惨な状況に陥った。
しかし、鑑真はあきらめずに渡航に挑戦し、ついに日本への航海に成功し、ついに日本の地を踏み、そして、日本に初めて仏教の戒律を伝えた。
偉大な仏教者、鑑真、別名、渡航大師。
次に、日本の偉大なる密教の高僧、真言宗開祖の弘法大師空海(西暦774年~西暦835年)。その弘法大師空海の偉大なる師、シナの恵果和尚(西暦746年~西暦806年)がおられた。
シナの恵果和尚は日本から来た空海を一目見、空海の天才性、大器ぶりを即座に見抜き、恵果和尚が所有する密教の大法を日本の空海にすべての秘法を授けたとされる。
そして恵果は空海に対し、自分の唯一人の後継者として厚遇し、そして空海に対して次のように言ったとされる。
早く日本に帰り、この密教の法を日本の人々に弘め、日本の多くの人々を救うよう教え諭したとされる。
このように、かつてのシナ、中国はすぐれた仏教者を多く輩出した偉大なる歴史がある。
しかし、現在のシナ、中国はどうであろうか。
書籍「チベットの反論 チベットの史実を歪曲する中国共産党に挑む アダライ・ラマ法王日本代表部事務所 代表 アリヤ・ツェワン・ギャルポ 著 亀田浩史 訳 集広舎」という書籍に次のようにシナ(中国)のチベットに対する弾圧の状況が書かれている。
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チベットの反論 チベットの史実を歪曲する中国共産党に挑む [ 亀田浩史 ] 価格:1999円 |
「チベットはかつて、中央アジアの軍事大国でした。
しかし、インドから仏教が伝来すると、チベットは他国への侵攻を停止し、心の平穏に目を向けるようになりました。
歴史的には、モンゴル、ゴルカ、満州、中国といった好戦的な隣国を鎮め、平和的交渉をするのに仏教は大きな役割を果たしました。
しかし、1949年に中国共産党が権力を掌握すると、平和的開放という口実の下、チベットを軍事侵攻しました。
チベットは国連や国際社会に支援を求めたが、好戦的な中国を鎮め、直接の衝突を避けることが優先され、チベットは見殺しにされたのです。
かつては最も平和的な国であったネパール、インド、ブータンは、中国から度重なる越境攻撃を受け、チベットは危険な軍事地域となりました。
<中略>
また、中国当局に二十七年間、投獄されたチベット人のアデ・タポンツワンという女性は次のように語っている。
「私が刑務所にいたとき、激しい拷問を受けました。
食べ物も十分に与えられず、同じ刑務所に収容された人のうち九割以上が餓死しました。
それでも、みな夢や希望をもって必死に生きようとしていました。
しかし、二十一世紀になって、若者が焼身抗議を行うようになりました。
チベットの若者は、夢や希望を断たれているのです。
チベットにとって、今が一番大変なときなのです。
現在のチベットの情報統制は歴史上最も厳しくなっています。
チベットのニュースが海外に伝わるのは数年の遅れがあります。
国境なき記者団が「報道の自由のない国、地域ランキング」を毎年発表していますが、チベットは一位の常連です。
チベットは北朝鮮よりも報道の自由がないのです。
外国人ジャーナリストがチベットで自由な取材を行うのは不可能です。
インターネットや電話もしばしば遮断されます。(中国政府により)
外部に情報を漏らした人は投獄されます。(中国政府により)
外国人がチベットの情報を入手するのは著しく困難になっています。
日本でチベットに関する情報がないからといって、チベットで何も起きていないわけではありません。
情報のない時こそ、情報統制が厳しい危険な時なのです。
中国政府は情報を遮断する傍ら、事実に基づかないプロパガンダを多数発信しています。
とるに足らない真っ赤な嘘も多いですが、放っておくと、中国政府の言い分ばかりが世界に広まってしまいます。
中国政府が誤った情報を流布した際には、反論することが大切です。
本書の著者であるアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、近年の中国政府の誤った発言に対する反論を多数行ってこられました。
中国政府の誤った主張が続いているため、アリア氏も反論を続けなければならないのです。」
この書籍を読んで強く感じたことは、同じ仏教国である日本もチベットに対してもっと積極的に救済的措置を講じるべきではないだろうか?
かつて一時的にせよ仏教が盛んであったシナ、中国がなぜ、かくもこのような人権弾圧国に成り下がってしまったのであろうか?