眠らないことで一番害を受けるのは大脳です。
睡眠不足によって記憶障害が起こる。
という結果がアメリカの研究で発表されています。
体には自己修復機能があります。
しかし、睡眠を取らないと脳の損傷が進み、脳細胞が死んでしまいます。
人は眠りの質を高めることで免疫力が上がり、細胞の再生力が上がり、更には脳が活性化します。
つまり、眠りをきちんと取れば、薬に頼らずとも健康になることができるのです。
私たち人間は生きるために眠るのです。
睡眠不足を誇っていてはいけません。
睡眠は約60兆個の細胞の修復再生時間である。
睡眠中に私たちの体は修復再生されています。
私たちの体は約60兆個もの細胞の集合体で日中は交感神経と活動的になるホルモンの働きでエネルギーを使い、活動するために身体全体が機能しています。
修復再生力が高まるのが睡眠中なのです。
睡眠の質も大事ですが、全身の細胞をしっかりメンテナンス修復再生するためにはそれなりの睡眠時間が必要になります。
書籍「自分を変える睡眠のルール 千田琢哉著」の中で著者の千田琢哉氏は
長期的な成功者に慢性睡眠不足の人はいないという主張をされている。
以下、氏は次のように書籍で主張されている。
「これまでに数多くの成功者たちと一緒に仕事をさせてもらってきたが、中でも長期的な成功者に私は注目した。
長期的な成功者に見られた共通点は常軌を逸するほどに睡眠を重んじていたということだ。
成功者の中には寝る間も惜しんで働いてばかりいた人の数も多かったが、残念ながら長期的ではなく短期的な成功で全員幕を閉じている。
中には過労で亡くなってしまった人も複数いる。
コンサル時代に顧問先でケアレスミスが目立つ人の分析をしたことがある。
一度や二度のケアレスミスではなく、桁違いにミスが多い人間の観察をしたので彼らと面談を重ねるうちに
次第にこんな共通点が浮き彫りになってきた。
それは睡眠不足だということだ。
私はこの事実から睡眠不足というのはありとあらゆる場面に迷惑をかけるということを痛感した。
この事実が判明して以来、彼らに生活態度を大幅に改めてよく寝るように指導したのは言うまでもない。
リストラされるのではないか?と怯えた彼らに私が伝えたことは、いつもより1時間だけ早く寝るようにしてください。というわずか5秒のアドバイスだけだった。
中には家族の世話が大変でそれどころではない人もいたから、そんな人にはランチは30分以内に終わらせて 残りは机でうつ伏せになって昼寝してください。と伝えた。
顧問先の社長や上司の中には、彼らのケアレスミスを減らすため、何かとっておきのテクニックを伝授してくれる。と思ったのに「よく休め」とは何事だ!と烈火のごとく怒ってくる人もいた。
だが、数日もすれば彼らはまるで別人のようにケアレスミスを激減させたものだ。
そういえば、私も学生時代はよくケアレスミスをしたものだが、熟睡人生を謳歌するようになってからケアレスミスが激減した。
それどころか、サラリーマンとかのケアレスミスが気になって仕方がなかったくらいだ。
今では本来の仕事でもないのに原稿の最終チェックでケアレスミスをよく見つける。
これらの理由ははっきりしている。
サラリーマン時代も、現在も、きっと仕事で関わるメンバーの中で私が断トツ充実した睡眠を獲得しているからであろう。
ひょっとしたら、読者の中にもケアレスミスが多い人もいるかもしれない。
もし、将来出世したいのであればケアレスミスをしているようでは絶望的だ。
なぜなら、人の上に立つということは下の人間がミスをやらかさないように管理していくのが仕事だからである。
自分がケアレスミスをやらかしているようではお話にならないのだ。
あなたも本気でケアレスミスを無くしたければ、よく眠ることだ。
よく眠ると、脳が細かい部分にまで注意を払うようになるだけではなく、精神的にも落ち着いて物事に取り組むことができるようになるのだ。
天才的な数学の先生に数学の極意を尋ねるとその先生の回答は「よく寝ることだ。」と答えた。
よく眠り、ミスを起こさないようにしよう。
睡眠環境について説明すると、もし飛行機や新幹線の中で睡眠を取る時には、いくら目を閉じていても大量の光が入ってくるものだ。
だから、いくら寝ていても眠りが浅くなってしまうのだ。
しかし、アイマスクを着用することにより一瞬で暗闇に身を置くことが可能になる。
遮光性の高いカーテンの環境を飛行機や新幹線の中でも創出が出来る。」と。
次に、今、この記事を書いている私自身の体験上、寝床に着く前にお風呂に入り湯舟に浸かり体をよく温めてから寝床に着くと比較的、スムーズに眠りに入れると思います。
約2時間にわたる有酸素運動、例えば自転車をこいだり、ウォーキングをした直後にも、体の疲労が溜まった状態においては、比較的スムーズに眠りに入る事が出来ると私自身の体験上、そう思います。
体は冷えた状態では眠りに入りにくいので布団や毛布を多く体にかけて体を温めた状態にすると比較的眠りに入りやすくなります。
例えば、冬の寒い中、電車の車内で暖房がよく効き、車内が心地よい暖かい状態で目をつぶっていると、いつのまにか寝ていたという体験は誰しもが持っていると思います。
部屋は真っ暗にした方が睡眠物質メラトニンが大量に分泌され、それにより深い睡眠、いわゆる熟睡する事が可能になり、目覚めた後も凄く気持ちのいい朝を迎える事が出来ます。
充分な熟睡時間を堪能した直後は頭脳の回転がシャープになっており書籍を読むスピードが断然早くなり、理解力、読解力も驚くほど良くなっています。
目覚めている間、活動中に生じた脳内の様々な疲労物質、老廃物などが熟睡する時間中にその疲労物質や老廃物が脳内から綺麗に洗い流され、排出された事により、熟睡した後は非常に爽快な気分が味わえます。
あの天才物理学者アインシュタインの睡眠時間は約10時間、数年前にノーベル物理学賞を受賞した小柴博士も睡眠時間は10時間だそうです。
これほどの長時間、寝て、脳細胞を最高度の状態に維持していないと、難解な書物を読むことができないかもしれません。