仏典研究者の立場からFX(外国為替証拠金取引)を考える。

1年で1万ドル(100万円)を100万ドル(1億円)にまで増やした経験をもつ、アメリカの伝説のトレーダー、ラリー・ウイリアムズ氏によると

先物取引やFX(外国為替証拠金取引)は完全なゼロサムゲームである。

誰かが儲かれば、誰かが損をする。泣きを見る。悲しむ。

椅子取りゲームのようなもの。

FXで儲けた人々の全ての合計金額をプラス・・・円、

FXで損をした人々の全ての合計金額をマイナス・・・円

トータル、プラス、マイナスすると0になる。

先物取引も同じようにゼロサムゲーム。

いわゆる、誰かが儲かれば、誰かが損をする。

言い方は悪いかもしれないが、FXで儲けた人はFXで損をした人からお金を奪っているようなもの。

FXはお金の奪い合いのような感がある。

FXは少額の資金で何十倍の大金を賭けるので、下手すれば大きな借金を背負い、借金まみれになる危険性がある。

FXにより自己破産者、自殺者が量産される危険性がある極めて恐ろしいもの。

また、ラリー・ウイリアムズ氏は相場を行う上での注意点として自己資金の約2パーセント~3パーセントだけを投入するべきであると強調している。

それにより予想が外れた際にも大きく損をすることもなく、破産状態になることが防げると強調している。

大きな金額、つまり自己資金の大半を相場に投資すると、大きく予想が外れた場合、自己資金を失うだけではなく大きな損失、大きな借金を背負うことになる。

相場自体も続行することが出来ず、退場となってしまう。

最悪、ホームレスになってしまうぞと氏は書籍で警告している。

一方、話は変わり、

仏典、阿含経において着服、横領、盗み、窃盗, 掠め取り、収奪について説かれているお経が多く存在する。

仏教経典の増壱阿含経第七巻の五戒品第十四において盗み、泥棒(どろぼう)、窃盗(せっとう)、略奪(りゃくだつ)行為の報いについて説かれているお経が存在する。

その主な主旨内容は、盗み、泥棒、窃盗行為を多く行った者はその罪の報いにより未来、将来、死後、来世において地獄界、餓鬼界、畜生界に生まれ赴(おもむ)くと説かれている。

また人間に生まれ変わっても極めて貧しく、衣服や食事に極めて事欠く境涯に生まれ赴くと説かれている。

(大正新脩大蔵経 第二巻 阿含部下 大蔵出版社 576ページ中段参照、国訳一切経 印度撰述部 阿含部 八 大東出版社 106ページ~107ページ参照)

パーリ仏典サンユッタ・二カーヤにおいて仏陀は次のようにお説きになられている。

「この世でもの惜しみをし、吝嗇(りんしょく)、ケチで乞う者をののしり退け他人が与えようとするのを妨げる人々、かれらは地獄、畜生の胎内、閻魔の世界に生まれる。

もし人間に生まれても貧窮貧乏の家に生まれる。

そこでは衣服、食物、快楽、遊戯を得る事が難しい。

愚かな者達はそれを来世で得ようと望むがかれらはそれが得られない。

現世ではこの報いがあり死後には悪いところに落ちる」

また、

「信ずる心あり、恥を知り、誡(いまし)めをたもち、また財を分かち与える。

これらの徳行は、尊い人のほめたたえることがらである。

この道は崇高なものである とかれらは説く。

これによって、この人は天の神々におもむく。

もの惜しみする人々は、天の神々の世界におもむかない。

その愚かな人々は、分かち合うことをたたえない(賞賛しない)。

しかしこの信ある人は分かち合うことを喜んでいるので、このようにして来世には幸せとなる。」

「この世において人たる身を得て気前よく分かち与え、物惜しみをしない人々がブッダの真理の教えとに対し信仰心があり、修行者の集いに対して熱烈な尊敬心をもっているならばかれらは天界に生まれてそこで輝く。

もし人間の状態になっても富裕な家に生まれる。

そこでは衣服、食物、快楽、遊戯が労せずして手に入る。

他人の蓄えた財物を他化自在天のように喜び楽しむ。」

※仏教では六道輪廻を説きます。

   チベット仏教 六道輪廻図

  チベット仏教 六道輪廻図

六道輪廻とは生き物達が天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界の六道つまり六つの境涯を途方もない膨大な期間、途方もなく膨大な回数、何度も何度も生まれ変わり死に変わりしている。

輪廻転生している。

その六道のうち畜生界(動物の境涯)、餓鬼界(飢えや渇きに苦しむ境涯)、地獄界(地獄の鬼達に残虐に責め立てられ痛めつけられ苦しめられる極めて残虐悲惨な境涯)は三悪道、三悪趣といって六道輪廻の中では最も苦しい境涯であると説きます。

さらに、阿含経において着服、横領、盗み、窃盗, 掠め取り、収奪について説かれているお経が存在する。

その主な内容は
今から約2500年程前のインドにおいて仏教の開祖お釈迦様が活躍されていた時代、お釈迦様の直弟子に目連尊者(もくれんそんじゃ)という方がおられた。

その目連尊者はお釈迦様の直弟子の中において神通の力が最も優れていると認められていた方であった。

その目連尊者がある時、奇怪な姿をした霊的な生き物を見た。

その奇怪な姿をした霊的な生き物は生前(前世、生きている間)において他人の食べ物をひそかに盗み、かすめ取る行為を行い、その食べ物をひそかに盗み、かすめ取った罪業の報いにより死後において多くの地獄の苦しみに苦しんでいる。

という内容が説かれている。
「国訳一切経 印度撰述部 阿含部二 大東出版社」 雑阿含経第十九巻 第四弟子諸説誦 第二目犍連相應「不分油経 盗取七菓経 盗食石蜜経 盗取二瓶経 比丘経」参照
「大正新脩大蔵経 第二巻 阿含部下 大蔵出版」百三十八頁(ページ)上段中段参照

結論をいうと仏典研究者の立場から、お金の奪い合いのような感のある、相場、先物取引、FX(外国為替証拠金取引)は一切しない方がいい。

相場には一切、近づかない方がいいと私は考える。

参考書籍

「ラリー・ウイリアムズの相場で儲ける法 ラリー・ウイリアムズ著 林則行訳 林康史訳 日本経済新聞社」

「ブッダ 神々との対話 サンユッタ・二カーヤ1 中村元著 岩波文庫」

「ブッダの真理のことば 感興のことば 中村元著 岩波文庫」

「大正新脩大蔵経 第二巻 阿含部下 大蔵出版」

「国訳一切経 印度撰述部 阿含部二 大東出版社」参照。






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