お釈迦様ご自身の瞑想により体験して説かれた輪廻転生と因果応報の思想

仏教の根本的な教え、ブッダ、真理に目覚めた等正覚者達の最も重要な教えとは

「善いことをせよ。悪いことはするな」

という倫理、道徳の実践の教えであるといえる。

漢訳仏典において

諸悪莫作(しょあくまくさ)

衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)

自浄其意(じじょうごい)

是諸仏教(ぜしょぶっきょう)

という七仏通誡偈(しちぶつつうかいげ)がある。

また、パーリ仏典の法句経(ダンマパダ)において

「一切の悪をなすことなく、善を具備実践し、自分の心を浄化すること、これが諸仏の教えである」

という仏教の古い言葉がある。

その仏教の開祖であるお釈迦様という方は紀元前五世紀頃、つまり、今から約2500年程前に現在のネパール領でお産まれになった方である。

お釈迦さまは王族の出身という高貴な家柄出身であり、また物質的にも非常に恵まれた身分でありました。

しかし、様々な苦悩を解決するため29才で出家修行者として修行を重ねました。

   

最終的には35才で瞑想によって悟りをお開きになって、覚者、つまり、ブッダ、いわゆる、真理に目覚めた方になったと語り継がれています。

  

釈尊は35才で悟りをお開きになり、ブッダになられてから80才でお亡くなりになるまでの約45年間、広大なインドの大地を旅して歩き、多くの方々に仏教の教えを説き、仏の教え、仏の法を弘めました。

  

 

死後、その教えは優れた弟子達により仏教経典としてまとめられ、現在に至るまでその教えは仏教経典として伝えられています。

 

  

その仏教の教義の中に瞑想法、精神統一、禅定といった極めて重要な修行法があります。

その精神統一、瞑想、禅定の修練、 熟逹により豊かな智慧が獲得出来るとされます。

   

その瞑想修行に関して、仏陀(ブッダ)はパーリ仏典において次のようにお説きになられています。

「修行者が修行により心が安定し、清浄となり、浄化された、汚れの無い、小さな煩悩を離れた、柔軟で、活動的であって、そのもの自身が堅固不動のものになると、修行者は生き物達の死と再生について知る事(死生通)に心を傾け、心を向けるのです。

そして、修行者は、その清浄な、超人的な神の眼によって生き物達の死と再生を見、生き物達はその行為に応じて劣った者にもなり、優れた者にもなり、美しい者にも、醜い者にも、幸福な者にも、不幸な者にもなることを知るのです。

すなわち、生き物達は、身体による悪い行い、言葉による悪い行い、心による悪い行いをなし、聖者達を誹謗し、邪悪な考えを持ち、邪悪な考えによる行為を為す。

かれらは身体が滅びて死んだ後、悪い所、苦しい所、破滅のある所、地獄に再び生まれる。

 

 

一方、この者達は身体による良い行いを為し、言葉による良い行いを為し、心による良い行いを為し、聖者達を誹謗しないで、正しい見解による正しい行いを為している。

故に、かれらは身体が滅びで死んだ後、良い所である天界に生まれ変わった。修行者は知る。」

と説かれています。

また、仏陀(釈尊)になられた時の瞑想による真理の覚醒の課程は三夜にわたる智の開眼、智慧の獲得で説明されます。

最初に、第一夜(初夜 夜6時~夜10時頃)において釈迦(釈尊)は瞑想によって自らの百千の生涯、幾多の宇宙の成立期、破壊期、成立破壊期を残らず想起した。

いわゆる宿明智の獲得。

次に、第二夜(中夜 夜10時~夜中2時頃)において天眼(清浄で超人的、神的な透視力)により生き物達が無限の生死循環(輪廻転生)を繰り返す様を見透す。

いわゆる天眼智の獲得。

最後に、第三夜(後夜 夜中2時~朝6時頃)において「一切(輪廻転生の本質)は苦である」という認識を得、縁起の法を悟って覚醒、漏尽解脱、智慧解脱の完成を得た。

いわゆる漏尽智の獲得。

また、その輪廻転生には分段生死(ぶんだんしょうじ)と変易生死(へんやくしょうじ)と云う種類の転生があります。

分段生死とは凡夫の輪廻転生を意味し、六道輪廻つまり

地獄界(極めて苦しい残虐悲惨な境涯)、

餓鬼界(飢え、乾きに苦しむ境涯)、

畜生界(動物の境涯)、

修羅界(争いの境涯)、

人間界(人間の境涯)、

天界(天、神の境涯)の六種類の境涯を衆生(生き物)が何回も何回も際限なく輪廻転生していく転生を意味します。

  

一方、変易生死とは聖者の輪廻転生を意味し、聖者が仏陀の境涯に向かって修行していく過程、聖者としての境涯が後退せず上昇していく転生を意味します。

変易生死(へんにゃくしょうじ)について詳しく解説すると、例えば聖者の境涯に預流(よる)という境涯があります。凡夫が仏道修行により修行の境涯が進むと先ず預流という聖者に成ります。預流とは聖者の流れに入った者の意を表し、預流になると地獄界、餓鬼界、畜生界という最も苦しみの度合いが激しい三悪道の境涯には二度と生まれ変わらないとされています。

そして最高位の聖者である仏陀に成るまで三回~七回程度、人間界と天界への生死を繰り返し最後には必ず仏陀の境涯に至る事が出来るとされています。

輪廻転生の世界では衆生(生き物達)は地獄界や畜生界に生まれ替わる方が人間界に生まれ替わるよりも圧倒的に多いと仏典では説きます。(阿含経 増支部経典参照)

仏教にとって人間に生まれてくる事は非常に良き生まれであると説きます。

人間にとって神々に生まれる事は良き生まれであるといわれるが神々にとっては人間に生まれる事が良き生まれであると説きます。

仏教の目的はこの輪廻転生からの脱出を説きます。

本質的に仏教はこの六道輪廻の世界を苦しみの世界とみなしそこからの離脱を目指します。

お釈迦さまの教えはお釈迦さまの死後、多くの方々の努力により、主に中国  朝鮮  日本 ネパール チベット  タイ スリランカ  ビルマ ブータン ラオス ミャンマーなどのアジア諸国を中心に広まり、近年では欧米各国にも広まりつつあります。

燃燈仏

釈尊の何世代も前の前の前のはるか大昔の釈尊の前世において、釈尊がスメーダという名前の若者であったときに帰依したブッダが燃燈仏という名前のブッダであった。

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釈尊の母、マーヤ夫人の懐胎(インド彫像)

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釈尊の母が釈尊を出産する光景(チベット仏画)

釈尊の母、マーヤ夫人(チベット仏画)

釈尊の母、釈尊を出産(インド彫像)

産まれたばかりの釈尊に産湯をかける従者たち

釈尊の将来を占うアシタ仙人

青年時代、物質的に恵まれた生活を過ごした釈尊

修行時代、仙人のもとを訪ねる釈尊

禅定の達人者、アーラーラ・カーラーマの弟子になる若き頃の釈尊

苦行する釈尊。

断食修行を終え、瞑想修行に入る前、体力と気力を回復するため、

スジャータという名前の若い娘から乳粥の供養を受ける釈尊。

悟りを開く前、数々の悪魔が来襲し、

釈尊の悟りを開く修行の妨害をする悪魔の軍勢。

悟りを開く前、数々の悪魔が来襲し、

釈尊の悟りを開く修行の妨害をする悪魔の軍勢。

瞑想する釈尊

悟りを開いた釈尊

釈迦成道仏画(チベット仏教)

釈尊降魔成道像(インド)

釈尊降魔成道像(インド)

釈尊が悟りを開いた場所とされている金剛宝座と菩提樹(インド ブッダガヤ)

書籍『国訳一切経 律部二 大東出版社』参照。

書籍『国訳一切経 律部二 大東出版社』参照。

阿含宗開祖 桐山靖雄大僧正猊下(西暦1921年~2016年)

悟りを開いた釈尊に対し、

人々に説法して下さるよう釈尊にお願いをする梵天

釈尊の初めての説法

釈尊初転法輪像(サールナート)

ムチャリンダ龍王の守護

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ムチャリンダ龍王の守護

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三迦葉の帰仏

(釈尊在世当時、3人の大修行者、大仙人が釈尊に帰依した様子。)

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拝火教徒たちの釈尊への帰仏

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釈尊の説法に聞き入る聴衆。

釈尊の説法

ブッダへの供養

洞窟内で瞑想するブッダ

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酔って暴れる象が、釈尊の威徳に打たれ平伏する様子。

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子供からの布施、供養を受けるブッダ

釈尊の在家信者で大富豪のスダッタ長者が釈尊、及び、釈尊の弟子、僧侶達の生活、修行する場所として広大な土地、後の祇園精舎と呼ばれる広大な土地を釈尊に寄進する様子。(写真をクリックすると大画面に表示されます。)

舎衛城の神変(シュラヴァスティの神変)

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舎衛城の神変(シュラヴァスティの神変)

釈尊が病人を看護する様子。

釈尊の入滅直前の様子(死去前)(チベット仏画)

釈尊入滅、釈尊のご遷化(せんげ)(死去)

釈尊涅槃図絵(高野山 金剛峯寺)

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釈尊涅槃絵  釈尊ご遷化(せんげ)図絵

(釈尊涅槃図絵 日本国 和歌山県 高野山 金剛峯寺)

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釈尊のご遷化(せんげ)、ご逝去の時のご尊顔

(日本 高野山 金剛峯寺)

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釈尊の十大弟子の一人である

阿難尊者が釈尊の死を悲しむ様子(スリランカ石像)

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釈尊の御遺骨(仏舎利)を祀るストゥーパ(仏舎利塔)を礼拝する人々

釈尊の御遺骨(仏舎利)を祀るストゥーパ(仏舎利塔)を守護する龍王

地蔵菩薩

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チベット仏教 生死輪図

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閻魔大王

死後、閻魔王の御前において生前の悪い行いの様子を

瑠璃鏡で見せられる亡者

我が子の前で地獄の獄卒に引かれていく罪人

地獄の獄卒

地獄絵

地獄絵

地獄絵

地獄絵

地獄絵

地獄絵

地獄絵

地獄絵

餓鬼界に堕ちていた母に食べ物を与え、母がその食べ物を食べようとするも

母の口から火が噴き食物が食べられない様子を見て号泣する仏弟子の目連尊者

餓鬼と対面する仏弟子の阿難尊者

餓鬼たちに食物を分け与える僧侶たち

飢えに苦しむ餓鬼たちに食べ物を分け与える仏様

チベット仏教 生死輪図

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竜樹菩薩(南インド)(チベット仏教図絵)

竜樹菩薩(南インド)(日本仏教絵)

釈尊が悟りを開いたとされているブッダガヤ(インド)

仏足石(ネパール)

釈迦牟尼仏像(チベット)

大仏像(スリランカ)

ボロブドゥール遺跡 仏像(インドネシア)

大仏像(タイ)

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カクラク壁画(アフガニスタン)

大仏像(中国)

大仏像(中国)

大仏像(中国)

 

玄奘三蔵法師(中国)     

     

玄奘三蔵法師が中国からインドへの求法の旅の途上、砂漠で遭難しそうになり、精魂尽き果て倒れこみ、死を覚悟した際、助けに現れる深沙大将

(深沙大将は後の「西遊記」の沙悟浄のモデルになる。)

奈良 東大寺 毘盧遮那仏像(日本)

奈良 東大寺 毘盧遮那仏像 御尊顔(日本)

奈良 東大寺 毘盧遮那仏像 御尊顔(日本)

奈良 東大寺 毘盧遮那仏像 御尊顔(日本)

奈良 東大寺 毘盧遮那仏像の御手(日本)

弘法大師空海(真言宗開祖)(日本)

遣唐使船に乗船する弘法大師空海

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遣唐使船に乗船する弘法大師空海

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湧現観音(遣唐使船に乗船する空海の前に現れた湧現観音)

湧現観音(遣唐使船に乗船する空海の前に現れた湧現観音)

黄不動明王

中村元博士(インド哲学、仏教学の世界的権威)(日本)

桐山靖雄師(阿含宗開祖)(日本)

桐山靖雄師(阿含宗開祖)(日本)

チベット仏教 第十四世 ダライ・ラマ法王猊下(チベット)