五逆罪(ごぎゃくざい)についての法話

江戸時代後期の高僧、慈雲尊者(じうんそんじゃ)(西暦1718年~1805年)が「人となる道」と題した法話の中で次のように説かれている。

「経・律(※1)の文に、人を殺すを大殺生(だいせっしょう)といい、禽獣(きんじゅう)を殺すを小殺生という。大殺生の中に軽重あり。

恩ある人はその罪さらに重し。

父母等を打罵(ちょうめ)し、もし殺害に至れば逆罪(ぎゃくざい)を成ず。

逆罪(ぎゃくざい)とは人の道や仏法に背(そむ)く極悪の罪。犯せば無間(むけん)地獄に堕ちる重罪。

父を殺し、母を殺し、阿羅漢(あらかん)(悟りを開いた聖者)を殺し、仏の身体を傷つけ、教団を破壊する。この五つの罪で五逆罪(ごぎゃくざい)という。」

(※1)仏教の典籍には経蔵、律蔵、諭蔵の三種類がある。いわゆる三蔵。そのうちの経蔵と律蔵を指す。

また、平安時代中期の高僧、恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)(西暦942年~西暦1017年)も自身の著作「往生要集」(おうじょうようしゅう)の中で、五逆罪について各種仏典を引用し慈雲尊者とほぼ同じ内容を説かれている。

書籍「慈雲尊者 人となる道 現代語訳と注解 小金丸泰仙 大法輪 」参照。

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慈雲尊者(西暦1718年~1805年)

恵心僧都源信(西暦942年~西暦1017年)

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